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実利論 古代インド「最強の戦略書」

文春新書 1485
笠井亮平/著
著作者
笠井亮平/著
メーカー名/出版社名
文藝春秋
出版年月
2025年2月
ISBNコード
978-4-16-661485-1
(4-16-661485-1)
頁数・縦
236P 18cm
分類
新書・選書/教養 /文春新書
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価格¥1,030

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出版社からのコメント

古代インド、マウリヤ王朝の宰相カウティリヤが著わしたとされる『実利論(アルタシャーストラ)』。マックス・ウェーバーが『職業としての政治』のなかで「カウティリヤの『実利論』に比べれば、マキャヴェリの『君主論』は無害なものだ」と評した、リアリズムにもとづいた冷徹な国家統治の要諦を論じた書だ。その白眉は外交論で、自国に直接境界を接する隣国は基本的に「敵対者」、隣国の隣国は友邦になり得る国、そのまた隣国は敵対者……という具合に同心円状に広がって行く「マンダラ外交」。単に「敵の敵は味方」というに止まらず、自国と敵対的な隣国の双方に接する「中間国」、また自国にも隣国にも接しない「中立国」を活用することの重要性とさまざまなケースでの対処策を提示。和平、戦争、静止、進軍、依投(他に寄る辺を求めること)、二重政策(和平と戦争を臨機応変に採用すること)の「六計」を、状況に応じて繰り出していくとする。現代インドの行動原理にも「マンダラ外交」は当てはまる。伝統的な非同盟と実利優先の是々非々論を堅持しながら、パキスタンや中国は「敵対者」と位置づけ、中国を警戒する日米とは関係改善を推進。パキスタンの隣国アフガニスタンをタリバン復活までは支援し、何より第三次印パ戦争で東パキスタンをバングラデシュとして独立させたのは「敵対者」パキスタンの力を削ぐ戦略的に大きな意味を持った。現在はASEANを「中間国」として位置づけ、自らのインド太平洋構想(FOIP)の中核に取り込みつつ、”グローバルサウスの盟主”として「中立国」の湾岸やアフリカ、南太平洋諸国の利益を代弁して存在感を高めている。目下、総選挙をへて3期目に入ったモディ政権。その中枢で外交を担ってきたS・ジャイシャンカル外相が内幕を回顧した著書などをもとに、現代インド外交の行動原理を新しいマンダラ外交の絵解きと併せ解説する。

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